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最近少し噂の新型腰痛といわれる殿皮(でんひ)神経障害※1。殿皮神経障害とは簡単に説明すると、腰の骨から出る神経が殿部(お尻に)に向かう際、胸腰筋膜と言う筋膜の下を走行します。
そのさい骨盤を乗り越える所で、殿皮神経は胸腰筋膜を貫き表層にでるのですが、その時に筋膜により神経が絞扼(締め付けられる)されることで殿皮神経が障害がされるということです。
テレビ放送では殿皮神経が骨盤に押し付けられる、こすれるなどの説明となり若干上記の原因とは違っていましたが、いずれも骨盤を乗り越えるときに神経が絞扼、圧迫などを受けて障害されるということです。
この殿皮神経障害は新型腰痛といわれますが、上殿皮神経障害として60年ほど前に報告されており、日本でも1961年に腰痛の原因として上殿皮神経症候群として報告されていたそうです。その後、いくつもの報告がみられたものの臨床現場では定着されませんでした。新型腰痛といかにも新発見の様ですが実際は古くからある腰痛の原因の一つにすぎないのです。
※1.殿皮神経は上殿皮神経と中臀皮神経とありますが、ここでは上殿皮神経を中心に解説します。
上記が殿皮神経障害の特徴的な症状となります。
殿皮神経障害の症状は神経障害によるもので神経自体に病変が有る訳ではありません。何かしらの原因により神経が障害されている事になります。では何が障害になっているのでしょうか?
骨盤が原因なのか?しかし単に骨盤が出っ張っているから骨盤に神経が押し付けられるというものでもありません。押し付けられるには押し付けられる原因があるからです。
原因は殿部(お尻)の筋肉と筋膜に問題があるからです。殿部筋が長時間の座位姿勢などで緊張により硬くなる事で殿部の筋を包み込んでいる筋膜も緊張します。それにともない筋膜を通過する神経が絞扼されたり、骨盤に押し付けられるという事です。
しかし、ここで一つ問題があります。
殿皮神経はお尻の表在感覚の神経です。殿皮神経障害の症状には約三割に脚のシビレや痛みがあるということです。殿皮神経は神経の末梢枝で脚に症状がでることは神経学的に説明が付かないのです。なぜ脚にまで症状がでるのでしょうか?
殿皮神経障害が酷くなると脚の所々にシビレや痛みが発症します。しかし殿皮神経はお尻の皮膚の感覚を司る神経です。
神経にはその神経の支配領域というものがあり、神経に単一の障害が起きれば、その神経固有の神経支配領域のみに異常が起きる筈です。
しかし、殿皮神経障害は末梢部の神経の障害であるため脚にシビレや痛みが発生することは、神経学的に?ということになります。
殿皮神経障害の痛みの直接の原因は筋膜が硬くなったり、緊張し神経が圧迫・絞扼され痛みがでるとされています。ブロック注射などで改善されないものは外科的処置となり筋膜の癒着の神経剥離術※1などがおこなわれます。
手術方法でも分かる様に原因は筋膜による神経の圧迫や絞扼障害がもたらすものなのです。しかし殿皮神経障害は脚に痛みやシビレの症状を訴える方も多く先程の説明の様に殿皮神経の単一の障害では説明できないのです。
※1、最近は神経にあたっている骨盤を削る手術もあるそうです。
殿皮神経障害は冒頭に記述したように筋膜が神経を締め付けるのが主な原因とされています。しかし単一の神経では説明できない部分があることも説明しましたが、それを結び付けるのが筋膜なのです。
1997年にMaigneらは上殿皮神経障害の手術による所見で上殿皮神経障害部位を皮膚切開し
全例がトリガーポイント(圧痛点)と一致している事を報告しているのです。
しかしその報告はトリガーポイントが有る所に神経絞扼があるという事を示すに過ぎず、トリガーポイントが原因とは考えてはいなかったようです。トリガーポイントは神経の痛みでは無く、筋筋膜の異常を表す圧痛点であり、神経症状を表すものでは無いのです。
考え方を返ればトリガーポイントの発生部位を切開したら殿皮神経があったというだけで、殿皮神経は関与していないとも考えられるのです。しかし外科的な診断はトリガーポイントは原因ではなく、只の圧痛点としてとらえ原因はそこを通る神経にあると断定します。そうなるのは痛み=神経障害と言う考えかたが根底にあるからです。
ですが殿皮神経⇒筋膜による絞扼⇒殿皮神経障害では脚の痛みは神経学的に説明できない
しかし殿部のトリガーポイント⇒トリガーポイントからの関連痛による脚の痛み、となれば説明できるのです。
では殿皮神経の障害ではなくトリガーポイントであるとしたら殿皮神経障害の症状と一致するのでしょうか?その症状と一致するのが中殿筋なのです。
赤く色分けされた部分が中殿筋
中殿筋は図の赤い部分で、骨盤の上部の縁と股関節の外側部分に付着しています。運動は主に股関節の外転運動(下肢を外側に開く運動)です。
中殿筋は歩行時に脚を上げた時、上げた反対側の骨盤が下がらないように作用し骨盤を平衡に保つ重要な役割をしています。
そのため中殿筋が弱いと上げた方の足と反対側の中殿筋で骨盤を支えられないため片足立ちができません。
殿皮神経障害は正中線から外方部(約7㎝)の骨盤の上縁部に強い圧痛部位が有る。
図の赤丸の部分が正中線から外方部(約7㎝)の骨盤の上縁部の殿皮神経障害のでみられる圧痛(押すと痛いポイント)ポイントです。
図を見れば分かる様に中殿筋の位置と一致します。この圧痛は神経を押すから痛いのではなく、そこに筋筋膜の異常を示すトリガーポイントがあるから痛いのです。
殿皮神経障害の症状として寝返り動作により強い痛みが出る事も特徴の一つです。理由としては寝返り動作により骨盤と神経がこすれる、圧迫されるということですが、その程度の動作で神経が、こすれたり、圧迫されて痛みが出るのでしょうか?
実際は寝返りを打つ時、寝返る方向へ下肢を移動させるさい上側になる股間節を内転させるため、外転筋である中殿筋は引っ張られます。この時、トリガーポイントを活性化させ痛みがでるのです。写真の○部分に手を当てて寝返りしてみてください。中殿筋が伸張する動きが分かる筈です。
赤丸の部分は中殿筋
写真は殿皮神経障害についてテレビ放送で紹介された臀皮神経障害に対する予防法のストレッチです。これは何処の筋肉のストレッチか分かりますか?
これは中殿筋のストレッチです。説明ではお尻の固まった筋膜を伸ばし、殿皮神経が骨盤に当たるのを予防するということでした。
殿皮神経障害であれトリガーポイントであれ治療のカギは中殿筋とそれを取り囲む筋膜にあるという事です。
左腰を庇う事で左の中殿筋は左足の荷重と骨盤の傾きにより引き伸ばされる。
中殿筋の説明で書いてある様に中殿筋は歩行時に最も働く筋肉です。そのため歩行時に痛むのは当然のことです。
では腰に手を当てることで痛みが少し和らぐのは、なぜでしょうか?圧迫された神経が手をあてて緩むとは到底おもえないですが・・・。
腰痛全般に言える事ですが、たとえば左側の腰が痛い場合、左腰を庇(かば)うために右足に体重を掛け左腰を浮かす様にして左腰に負担が掛からない様に歩行をします。
特に中殿筋は歩行時に働く筋肉なのでこの動きが顕著になることが多いです。しかし腰を庇う事で中殿筋の収縮運動は抑えられるのですが、骨盤の傾きと脚の重さで中殿筋は引っ張られ伸ばされる為、強い痛みが出ます。
しかし痛みのある場所に手を当てることで、伸張された中殿筋のストレス(最もストレスを受けるのは×印の筋付着部、この場所に手をあてる)を補助することができるため痛みが和らぐことになるのです。これは特別なことでは無く、急性腰痛などにもみられる動作なのです。
殿皮神経は臀部(お尻)の皮膚感覚の末梢神経であるため脚にまで症状が及ぶことは神経学的にありえないのです。しかし殿皮神経障害は約30%の人に脚の痛みやシビレの症状があります。
この痛みやシビレの症状を神経学的に説明することはできません。しかし筋膜の異常(トリガーポイントなど)と捉えれば、痛みやシビレの原因を説明することは難しいことではないのです。
中殿筋に発生したトリガーポイント(×印)と関連痛
図の×印は殿皮神経障害でみられる圧痛部位と同部位にある中殿筋のトリガーポイントです。赤い部分はトリガーポイントからの関連痛です。
関連痛とはトリガーポイントの発生に伴う広がる痛みのことです。トリガーポイント部位を強く押すとこの関連痛領域に痛みが再現されることが観察されます。
「関連痛」が続くと痛みを感じている付近の筋肉も影響を及ぼし、別の筋肉に二次的なトリガーポイントが形成されます。そして次の場所へと次々と広がるのです。この様な現象を筋膜連鎖と呼びます。
小殿筋に発生したトリガーポイント(×印)と脚にまで及ぶ関連痛
中殿筋のトリガーポインが治らず関連痛が続けば、中殿筋の深部にある小殿筋に二次的なトリガーポイントを形成することが臨床的に多くあります。これは中殿筋が痛みで十分な動きができないため、その深部にある小殿筋に影響が出るものと考えられます。
図は小殿筋に形成されたトリガーポイントと、その関連痛です。小殿筋の関連痛は臀部からふくらはぎへと広範囲に広がる場合が多いのです。そのため神経が原因と誤診されることが度々あります。
これは中殿筋から小殿筋への筋膜連鎖の代表的な例ですが、同じ中殿筋、小殿筋だとしてもトリガーポイントの形成される場所により関連痛の症状は様々となるのです。
これら関連痛・筋膜連鎖による症状は、決して珍しいものではなく、トリガーポイント(筋筋膜性疼痛症候群)や、筋膜の治療にたずさわる医家、治療家にとっては日常的に遭遇する症状なのです。
殿皮神経障害という病名から神経が原因と受け止めてしまいがちですが、実際は筋膜が殿皮神経の通過部位で異常を起こしているもので、根本原因は筋膜なのです。そして殿皮神経を考慮しなくても成り立つ症状でもあるのです。
殿皮神経障害で特徴的とされる圧痛点は、筋筋膜性疼痛の治療家や手技療法家からすれば極めて一般的な中殿筋の一症状に過ぎないのです。特に中殿筋は腰痛筋とも言われ、腰痛症状で原因筋となるスタンダードなものなのです。
しかし外科的な診断では、神経と痛みを結び付ける傾向にあるため、原因となる場所にトリガーポイントがみつかったとしても、筋膜の異常が引き起こす痛みとは捉えず、そこに存在する神経が筋膜により骨盤に圧迫され神経が痛むという事になってしまうのです。
仮に殿皮神経障害であろうが中殿筋に発生したトリガーによる腰痛であろうが原因の根本は筋膜にあります。ですからブロック注射(トリガーポイントブロック)であろうが手術による筋膜の剥離術でも改善することはできるでしょう。
しかし脚の痛みやシビレの症状があるものに対して殿皮神経障害として局部的な治療では改善されないのです。
脚に広がる症状は局部のみならず離れた筋筋膜にも筋膜連鎖により波及しているからです。この部分を神経異常としてとらえれば殿皮神経の局所的な治療を繰り返すだけになり改善は見込めないのです。上述したように殿皮神経は殿部の感覚神経であり脚に痛みが波及することは無いからです。
これらの記述した内容は医学的に証明されたものでは無く、私の個人的な考察となりますが、痛みが改善されない方、手術後の経過が思わしくない方はご参考ください。
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